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フェイスタオル・膨らむ魔法の糸スーパーゼロシリーズ|泉州タオル・くまさんのタオル

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説明

フェイスタオル・膨らむ魔法の糸スーパーゼロシリーズ

 

フェイスタオル・膨らむ魔法の糸スーパーゼロシリーズのご紹介です。

 

ブルー・ピンク・ホワイト・ブラウンの4色展開です。

 

サイズ・・幅34センチX長さ80センチ

目方・・106グラム(335匁)

素材・・・綿100%

仕様・・・綿100%・スーパーゼロ

 

 

魔法の糸・スーパーゼロの秘密

 

淺野撚糸株式会社様が撚糸製造された「スーパーゼロ」。同会社が特許を取得している、門外不出のオリジナル綿糸です。

 

この「スーパーゼロ」で商品化されている本家のタオルが「エアーかおる」です。

2022年12月時点で、累計1500万枚を販売した驚異のタオルです。

 

スーパーゼロは、目方設定(厚み)で3種類に分かれていて、更に、そのシリーズ毎にバスタオル・スリムバスタオル ・フェイスタオルの3サイズで構成されています。泉州タオルもその内の1シリーズの製造を任されております。

「エアーかおる」の商品詳細は、淺野撚糸株式会社HPでご確認ください。

 

ここでは、スーパーゼロについて解説いたしましょう。

 

スーパーゼロの凄い点として、次の3点が挙げられます。

①洗濯をする度に膨らみが、なんと!1.6倍まで増していきます。その膨らみは、ふわふわ感・風合いの良さとなっていきます。

②吸水力の良さ。

③乾きの速さ。     

 

では、なぜ?そんな事が出来るのでしょうか?

スーパーゼロは、オーガニック綿糸と水溶性の糸を双糸にする設計になっています。

 

 

図1(青・・水溶性の糸  赤・・オーガニック綿糸)

 

 

 

双糸の状態(図1)でタオルの状態まで織り、精練(油抜き)のために窯で炊きます。この行程の際に水溶性の糸は溶けて無くなります。

すでに、タオル状に形成を終えているので、2本が1本になるので密度が半分くらいまで下がります。(図2)

つまり、隙間が出来る事で、残ったオーガニック綿糸が膨らむためのスペースと、ガーゼタオルのような風通しのスペースが生まれるのです。

 

 

 

  図2(精練後、赤のオーガニック綿糸だけが残る)

 

 

 

図1の青い糸と赤い糸を撚って、1本の糸に形成しているのが双糸です。

通常の双糸は、同じ糸で形成します。

例えば、よく使われるタオルの糸の太さで「20番手」という太さがあります。

この「番手」というのは糸の太さを表す単位です。「番手」は数値が大きくなっていく程に細くなります。

「1番手」が紡績糸で最も太く、そこから「2番手」「3番手」と進むにつれて糸が細くなります。

そして、「20番手」という太さは、「40番手」を双糸にする事で太さは同じになります。

 

では、なぜ?わざわざ同じ太さなのに双糸にするのでしょう?

答えは、より柔らかくなるからです。

細い糸の方が強度は下がりますが、当然その分柔らかい糸になります。

双糸にする事で、柔らかさと強度を実現できますね。

 

 

話を戻しましょう。

このスーパーゼロの場合、上記の考え方ではないのが、「発明の源」だと私は考えます。

タオル業界で「今年、最も売れたタオル」を記録している「エアーかおる」は、このスーパーゼロの20番手を使用してます。

精錬後に残ったオーガニック綿糸が20番手という事ですので、精練前の水溶性の糸と双糸に織り上げた状態では、「10番手」位のタオルだったと思われます。

①まず、精練して、最終的に20番手のタオルになるという計算で、最もポピュラーな肌触りになるようにしてある。

②そして、このオーガニック綿糸は更なる工夫がなされているのです。

 綿糸というのは、綿花の綿<わた>から出来ています。綿は1本に繋がっているのではなく、様々な長さの繊維が集まって出来ています。

この綿糸を解いて1本ずつの繊維にします。解いた繊維は、「短繊維綿(21mm未満)」「中繊維綿(21〜28mm未満)」「長繊維綿(28mm以上)」の3種類に分けられます。繊維が長くなるほどコットンの等級が上がっていきます。

 

 

長繊維綿というのは、所謂「長毛」の綿糸と呼ばれています。「スーピマコットン」などが知名度を上げています。

長毛だと繊維の撚る回数を少なくしても糸に形成できます。そして、撚る回数が少ないと糸は柔らかくなるのです。

市場では、「無撚糸」とか「甘撚り」と呼ばれています。

 

話が脱線していましたが、何を伝えたいかというと、「糸は短い繊維を撚ったものである。」という事で、それをご理解いただいた上で、スーパーゼロのオーガニック綿糸の工夫を聞いていただきたい!

糸により撚り方は一定ではありませんが、例えば反時計回りに18回の糸があったとします。これを時計回りに回していくと18回転目に「0」地点になります。(この時、撚りがないので糸はバラバラに解ける状態です。)

スーパーゼロは、この「0」地点から更に時計回りに撚っていき糸を形成させます。

 

ここで想像してみてください。

反時計回りにクセがついている状態を、時計回りにする事で元の反時計回りの方向に反発しようとします。

これが、柔らかさを作り出す秘密です。

オーガニック綿糸は「長毛」ではないので、必ずしも甘撚りに出来るものばかりではありません。

この製法を使うと長毛でなくても柔らかさが出るし、オーガニック 綿糸自体が柔らかいので、出来上がるタオルも柔らかいのです。

素晴らしい発明ですね!淺野撚糸さんに感謝!感謝!です。

 

この水溶性の糸を使って、精錬後に隙間を作り、残りのオーガニック綿糸を撚り直しているというダブルの効果で、圧倒的な肌触りの良さと、乾きの速さを備える事が出来たわけです。

 

吸水力の良さは、高い精錬技術を持った染工所で行っておりますので折り紙付きです。

 

 

泉州タオルのスーパーゼロタオル

 

当店で取り扱いさせていただいているのは、泉州タオルメーカーのオリジナル商品です。

浅野撚糸さんは、読んで字の如く「糸を撚る」会社ですので、タオルに形成するためにはタオルの製造メーカーに原料を送って作る事になります。

我が泉州タオルも、ご協力させていただいているご縁でオリジナル商品をやらせていただいているのでしょう。

 

しかし、全く同じ糸では「エアーかおる」との差別化ができないので許可はおりません。

そこで、エアーかおるが20番手に対して対して私共は16番手のスーパーゼロを使用しております。

「16番手」は、「20番手」同様、よく使われる太さです。

「20番手」と比べると、若干太くなります。「しっかり感」が出るという感じでしょうか。

同じ設計で作ると、目方も増えるので吸水量も増します。

 

※これは、私の想像ですが、通常20番手で34x80cm  の厚手設定で織るタオルの目方は、設計上95グラム程度まで(100グラムまでいけるかな?)が無難です。この設計図のまま16番手で織ったので、106グラムになったのでは?と勝手に思っています。

きっと、元の設計のバランス(経糸・緯糸・パイル)が、とっても良かったんじゃないか?と思うのです。

 

 

 

くまさんのタオル・オリジナルスーパーゼロシリーズへの道

 

私は、このスーパーゼロという糸に大変興味を持ちまして、直接、淺野撚糸さんにお電話をさせていただき、根掘り葉掘り色々な質問をさせていただきました。

「くまさんのタオルでも作れないだろうか?」という気持ちが根本にあったのですが、それ以上に知りたい!という好奇心がわく糸でした。

上記のような情報も、ご親切に教えていただきましたし、私の質問に対してご存知のことは全て答えてくださいました。

そんな中で、使用している「水溶性の糸」についてもお伺いしました。私はてっきり淺野撚糸の糸かと思っていたのですが、スーパーゼロのために紡績屋さんから仕入れした糸でした。なので、「その糸について詳しく知りたいようでしたら、そちらにお尋ねください」と、紡績屋さんもご紹介してくださったのです。

めちゃめちゃ優しい!さすが、地獄を見た会社は私利私欲を手放せるものなのか?!と、私も見習えるような人格を得なければ!と、強く感じ入ったことを今でも覚えております。

 

「地獄」とは、中国物などの安価な糸にシェアをとられ、日本の撚糸業界は衰退していきました。もう、撚糸だけでは会社の存続は無理なところまで来ていました。最後に起死回生を図った企画が「エアーかおる」だったそうです。

「エアーかおる」は、すぐには売り上げが出なかったとも聞いております。

社員たちを泣く泣く解雇することも余儀なくされました。その後に大逆転が起きたそうです。

人気に火が点いた理由はよく知りませんが、テレビ番組でしょうか?それとも、人気が出た後に番組が組まれたのでしょうか?

何れにせよ、「エアーかおる」の大躍進は、解雇した社員を呼び戻し、会社を立て直した感動的なサクセスストーリーでした。

そんな経験をした方々だから、深い感謝と優しさがあるのかな、と感じずには居られませんでした。

 

大文、話が外れてしまいました。

そう、紡績屋さんを紹介していただいた、というお話でした。

早速、私は紡績屋さんにお電話させていただき、浅野撚糸さんのご紹介だと告げると、弊社のような名も無い小さな会社なのに、真摯に相手してくださいました。

この「水溶性の糸」を作っている会社さんですが、こちらでも一般糸との組み合わせで、双糸にしている糸を作っていることを教えていただきました。

この糸なら、20番手でタオルを作っても「エアーかおる」との差別化が出来ます。

何も知らない私は、紡績屋さんにその糸を仕入れさせて欲しいとお願いしました。取引には実績の信用が必要だと言われ、事の大きさに気づかされました。それに、もし仕入れできるとなったら、その量は膨大でどうにもならなかったでしょう<笑>

 

それでも、なんとかする術はないかと話をしていくと、泉州タオルの某メーカーさんに卸している問屋さんという接点を見つけていただきました。

問屋さんに実績がある泉州タオルメーカーさんは2社ありました。どちらも弊社とお取引のあるメーカーで、グッと現実味を帯びました。

その話を2社さんに相談したところ、1社さんが引き受けてくれました。

色の指定もして4色展開で、バスタオル・フェイスタオルの試作品まで作っていただきました。

しかし・・・。コロナのタイミングもあり、このオリジナル制作は、3年ほど止まっておりますが、1番の理由は「糸の太さ」でした。

「20番手も16番手もオーガニック も一般糸も使ってみた3年前の私の理想は、16番手のバスタオルと20番手のフェイスタオルを組み合わせたシリーズでした。

しかし、現場の製造工程は口で言うほど簡単ではなく、糸の違いはハイリスクになってしまうらしいのです。よく考えてみれば、1本の糸の状態で目視で番手の差が分かる道理はないですね。

 

そして私は、思案を重ねていると程なくコロナ騒ぎが始まりました。

弊社のオリジナル商品は頓挫したままですが、試作を作っていただいたメーカーさんは、その糸を大層気に入っていただきまして、メーカーさんのオリジナル商品が販売されました。評判もよく、私も嬉しい限りでした。

 

いつになったら、くまさんのタオルオリジナルスーパーゼロを販売に出せるのか、私も楽しみにしております。こうご期待!

 

 

使ってみた感想

 

オリジナル製作の道のりでも書いたように、この水溶性の糸(水溶性複合加工糸と言う)を用いてオリジナルのタオルを販売しているメーカーは結構ありまして、私も色々と試してみました。

私個人の感想ですが、「確かに膨らんでいくが、精錬が悪く水を弾く」とか、「手触りがバサついている」という物もあり、ちゃんとお金をかけて、丁寧な仕事をしないと素晴らしい糸も台無しになると思いました。

 

エアーかおるの対抗馬は、泉州タオルの16番手が最も適しているとの結論に至りました。

ハッキリ言って、バスタオルは泉州タオルの方が気持ちいいと言わせていただきます。

フェイスタオルは、もう少し打ち込み(横糸)を減らして、目を粗くすることで太い糸のしっかり感(悪く言えば少し硬く感じるようなデキ)を解消できないか、と思っておりました。

しかし、そう決めつけていたので使う頻度も少なかったのですが、3年の歳月が流れ、少ない使用頻度でもタオルは変わっていき、16番手のフェイスタオルの方が、いい具合に落ち着いていくと、20番手が物足りなく感じるという逆転現象を感じるようになったのです。

 

このタオルは、洗濯を繰り返すことで膨らみが1.6倍まで成長していきます。確かに膨らんでいくのです。機能性が上がっていき、膨らむことで風合いも上がるので、使用感はとても良いです。しかし、ご多分に漏れず洗濯回数が増えれば、くたびれた印象も出てきます。

それだけ長くいい状態で使える、ということでもありますね。

 

私は、今まで経験した厚手のタオルの中で、最高のパイルタオルだと思いました。

冒頭に書かせていただいたように、膨らむことによる肌触りの良さ、乾きの速さ、泉州タオルのキッチリした仕事が裏付ける吸水性の高さ。全てが最高級です。

 

 

最後に

 

スーパーゼロを含む「水溶性複合加工糸」の魅力が伝わっていただけましたでしょうか?

 

くまさんのタオルの企業理念の3本柱「機能性の高さ」「魅力的なデザイン」「低価格・高コストパフォーマンス」に照らして、オリジナルスーパーゼロタオルを世に出したいと、改めて感じました。

 

弊社も命運をかけてみようか?!

 

 

こちら泉州タオルメーカーさん商品のですが、くまさん頑張って20%引き(税込価格¥1650→¥1320)で、ご提供させていただいております。

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