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橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)|泉州タオル・くまさんのタオル

2023年4月22日

 

それは、今年の1月17日の朝の突然の出来事。

目が覚めて、身体を起こそうと右手を動かそうと思った瞬間、、、

「あれ?右手が無い??」そんな感覚に襲われたのです。

慌てて左手で右手を探しました。「ある、確かにイユも通りに右手はある!」

少し安心したものの、感覚的には右手の存在が感じられない。

とりあえず、うつ伏せに体を返して左手で起きてみた。

 

ここ数年、糖尿病を患って、手足先に痺れを発するようになっていたのだが、その痺れすら右手は感じられない。

落ち着いて触りなおしたり、摩ってみたりしてみたが、やはり何も感覚がなかった。

 

「参ったな・・」

 

今日から催事が始まるというのに、この右手でできるのだろうか?

少し時間が経てば感覚が戻ってくれるのだろうか?

そんな不安もよそに、時間が過ぎていく。

結局、小一時間ほど待ってみたが一向に変化はなく、催事開催を中止にさせて抱くことを決意した。

お客様と催事場の方々に迷惑をかけることになってしまった。

 

「さて?」

これは、どういう症例なのだろう?

ネットで「腕・起きたら動かない」「腕・感覚が無い」などで検索をかけた。

すると、正に私のケースが事例として書かれていたのだった。

 

●橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)

<腕の付け根から肘の上辺りまでを長時間圧迫することで起る麻痺状態。酔っ払って寝てしまい、朝まで圧迫していることに気づかない。椅子の肘掛けや背もたれでも同様なことが起きる。

 

「絶対これだ・・・」

毎晩毎晩、酔っ払いの泥酔状態の私だ。

「いい加減にしなさい」という、天か守護霊様か指導霊様からのメッセージだろう。

 

橈骨神経麻痺について、いくつかの文献を読んでみた。

特に治療法は確立されてなく、放っておけば2週間から3カ月くらいで元に戻ることが多いらい。

 

「ひとまず安心・ホッ」

 

3日間位は感覚が無い状況は続いた。

その間の催事はお休みさせていただき、ひたすら回復を願った。

そのくらいを境に、右手の存在を感じられるようになってきたのだった。

触ってみたり、摩ってみたり、摘んでみたりすると、その感覚が理解できるようになったのだった。

 

「この調子なら、2週間程度で治るかも?」

かなりの希望を持った。酒もやめてみた。

実際に日々、日々、症状は改善しているように思えた。

感覚も強くなっているし、でも動かない。グーとパーが出来ない、何より手首が回らない、上がらない。(下垂手・かすいしゅ)

 

2週間後の1月31日を迎えた。日々の向上はあるものの、大きな意味では全く治っていなかった。

次の1週間の催事も中止させていただいた。

 

動かない日々が続くと、右手の筋力は落ち、固まってきていた。

しかし、日々の暮らしはあり続けるわけで、その負担は左手にのしかかった。

今度は左手が悲鳴を上げる。親指の付け根辺りに激しい痛みが出てくる。

肘のすぐ下の筋肉(腕三里のツボ周辺)がパンパンに張っていた。

 

「とにかく出来ることをしよう。」

右手は、段々とグーのグーの方向に指が集まるようになり始めていた。

まだ、握るまでにはいかず、物を摘むような力は無い。

手を広げることは全く出来ないので、机などに押し当ててぺったりと付くようにストレッチを始めた。

左手と合わせて(合掌の形)色々な角度に動かすようにした。

自分の意志では、動いてくれないのだ。

何をするにもなにせ時間がかかる。2〜3倍かかってしまっているので、1日の中で出来ることがいくらもないのだ。

実にストレスである。

私の場合、「神様がくれた時間だわ❤️」とは、なかなかなれない。

この人格も病状には悪影響かもしれない・・・

 

周りからも、病院に行けと散々言い続けられたが、ネット上で記事を上げてくれている病院が特に治療法がないと書いているのだ。

私には、時間とお金の無駄としか思えなかった。

ただ、周りの言いたい気持ちも理解できる。このまま仕事もできず、暮らしにも手が掛かるでは完全に厄介者である。

 

どっかの時点で、「三月で完治できれば良しとしよう。」と思いを切り替え、ひたすらその時を待った。

勿論、その間も右手のストレッチと、左手のマッサージは欠かさない。

三月と言えば、4月の17日である。4月4日に引っ越しを予定していたので、新天地である山梨県に行くまでに治したい。

そんな思いで日々を送った。

 

右手は不自由なものの、引っかければ少しは物が持てるようになったので、

2月・3月は催事を開催させていただいた。(京王デパート聖蹟桜ヶ丘の営業担当の方々には、本当にご迷惑もかけ、またよくしていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。)

 

そして、引っ越し時期が来た。

日々の改善は進むも亀の歩みだった。その頃は、なるべく右手で出来ることは右手にやってもらうように生活をしていた。

完治とは程遠い形で移住をする事になってしまった。

 

こちらに来て1週間10日間位たった頃、嫁さんの両親に再三言われていた病院についに行く事になった。

義父のギックリ腰を1発で治してくれた先生で、義母もお世話になっている先生だ。

私も3ヶ月を迎え、些か不安もあったので勧めに承諾をした。

 

当日、病院に行こうとすると義父が別のスゴい先生を、たまたまお客さんに紹介してもらえて、何とか予約が取れたから、そっちに行け!

という運びになった。義父は、いつも突然で、気ままな人なので、何も聞かずに勧められるままに先生の所に連れて行ってもらった。

「腱引き」という戦国時代から受け継がれている療法だった。

整体に類似しているが、つぼ押しやマッサージとは一線を画す両方で、一子相伝の秘術的なものだったそうだ。

時の流れで、外弟子をとるようになり、限られた中で受け継がれている。

 

やはり、橈骨神経麻痺の治療法はないので、神経付近の筋肉の緊張をとり、脳に信号を送るというイメージで施術をしていただいた。

すぐに治ることは無かったが、リハビリの方法も親切に教えていただき、腕の緊張も解していただいた。

 

4/23現在、3ヶ月越えになってしまったが、以前、自分の意志では手を広げられない、下垂手は改善されない、ということを記載して、このブログを終わらせよう。

 

私と同じ状況にいる誰かのために勇気を送ることができたなら、そんなに嬉しいことはありません。

 

 

 

 

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